鋳物の歩留まり低下の原因と改善
鋳物の歩留まり低下の原因
鋳物の歩留まり低下の原因として多いのは、鋳物にできる巣穴です。
巣穴は強度不足や、液体・気体の漏れの原因になります。また、巣穴に入り込んだめっき液や塗装液でふくれや剥離・シミの原因にも。さらに、納品後に錆や腐食を引き起こし多くの問題に繋がります。
鋳物の歩留まり改善方法
鋳物の歩留まり低下の要因である巣穴がなければ、多くの問題が解消されます。
巣穴の無い鋳物は熟練の技術に頼るしかありませんが、含侵処理の技術で対応可能になりました。
当社では、真空含侵装置に有機含侵剤(特殊な樹脂)を用いて封孔・硬化することで、鋳物の歩留まり率向上を目指します。
含侵で鋳物に出来た巣穴の9割が改善
鋳物の歩留まり改善率は、含侵によって変わる?
当社では、一番効果的な含侵処理で、巣穴による歩留まり低下を9割以上改善する効果が期待できます。
鋳物の歩留まり改善に違い!
水ガラスとサンメタル有機含浸剤の比較
比較項目 | 水ガラス(無機含浸剤) | サンメタル有機含浸剤 |
---|---|---|
モノマーの成分 | ケイ酸ナトリウムを主成分とする無機化合物で、水で約50% 程度に希釈された水溶液である。 | メタアクリルモノマーを主成分とすr有機化合物で。水・アルコール・有機溶液剤等揮発成分を含まない。 |
封孔可能孔径 | 250~500 ミクロン | 0.3~800 ミクロン |
含浸性(真空性) | 最適真空度は51mb でありワークないにかなりエアーが残存している。 | 3mb 以上の真空まで上げられるのでエアーの残存は殆どない。 |
密封性( シール性) | 巣に含浸された水ガラスに含まれている水分が加熱時に吹き出し不完全なシールの原因となる。 | 水分などの揮発成分が殆ど含まれていないので、フレキシブルな気密性を発揮する。 |
耐熱性 | 100℃以上は吹き出しの懸念あり。 | -40℃~ 250℃ |
化学性体制 | 化学薬品には安定であるがフッ化水素酸及び強アルカリに侵されやすい。 | 各種の酸やアルカリ、ガソリン、軽油等に優れた体制がある。 |
耐圧性 | 約700kg/cm2(含浸品の構造的強度による) | 約700kg/cm2(含浸品の構造的強度による) |
硬化収縮性 | 水分が多いため硬化時における収縮性は大である。 | 揮発成分が殆ど入っていないため収縮性はごく僅かである。 |
鋳物の歩留まり改善+高品質なめっき・塗装加工でさらに効率的
鋳物の歩留まりを改善するだけでなく、当社ならめっき・塗装も一括で加工することができ、さらにコストカットに繋がります。使用用途にあわせて、ニッチな技術もある当社ならではのめっきや塗装のご提案も可能です。ぜひ、ご相談ください。まずは、少量からでもお試しください。